テディベア入門:くまのプーさんについて
くまのプーさん~WINNIE THE POOH~現在、世界で一番知られていると言っても過言ではないベアは「くまのプーさん」ではないでしょうか。私の周りにも小さいものから大きいものまで沢山のプーさんがいます。
もちろんくまのプーさんも私たちを和ませてくれる、「テディベア」です。そんなプーさんの誕生の秘密から現在のディズニーのキャラクターとして定着するまでのお話しをしたいと思います。
お話しは1914年まで遡ります。
1914年にカナダの山で生まれたクマが数奇な運命をたどりカナダの「ウィニペグ」という名の町から、ロンドンの動物園にやって来ました。
「ウィニペグ」から来た愛嬌のあるこのクマは、「ウィニー」と呼ばれたちまち動物園で人気者になりました。
くまのプーさんの作家として知られるアラン・アレキサンダー・ミルンの息子クリストファー・ロビンもまた「ウィニー」の魅力にとりつかれた一人でした。
ロビンは母から1歳の誕生日にテディベアをプレゼントとして贈られたました。そのベアは母に「エドワード」と名付けられて遊びに行くときも寝るときもいつも一緒にいるほどでした。ミルンはそんな息子とテディベアを見て二人をモデルにした物語を書きました。
ミルンの子供向けの詩集「When We Were Very Young」に初登場したエドワードはその後「WINNIE THE POOH」と改められたそうです。もちろん「WINNIE」はロンドンの動物園の「ウィニー」からきています。一方、「プー」という呼び名の由来には非常に様々な言い伝えがあります。
一番有力なものがクリストファーのお気に入りの白鳥の名前から取っていると言う説です。他にはクリストファーが動物園にウィニーを見に行ったとき、一緒にいた女の子がクマの臭いを嫌いプーと言い、それを見たクリストファーもプーと言ったという説。また作者のミルンが原作の「クマのプーさん」の中で、こう言っています。「ハエがとんできて、鼻の先にとまるとプーと口で吹きとばさなければならなかったから、そこで、プーという名前がついたんだって。君はどう思う?」と。
こうして幾つかの言い伝えの中「クマのプーさん」物語は出来上がります。
物語の中にはプーさんだけでなくロビンのおもちゃ箱のブタやウサギやカンガルーのぬいぐるみたちも登場し活躍していました。それはミルンにとって愛する息子への最高のプレゼントだったことでしょう。
しかし、やがて思春期に入ったクリストファ-は、自分が登場する「くまのプ-さんの物語」を嫌うようになっていったようです。そんな息子の姿に父ミルンは深く傷つき、プ-さんの物語を書くのを止めたと言われています。 1961年ディズニ-にプ-さんの作品の版権を譲った背景にはこにような親子のすれ違いも原因だったのかもしれませんね。
一方、版権を獲得したウォルト・ディズニーでは1966年、当時、アメリカでは、あまり知られていないプ-さん物語をウォルト自身がこよなく愛し、一流のスタッフを集めてみごとに描き上げ遂に映画化されました。世界中で上映された「くまのプ-さんの物語」は、人々を一躍虜にし、その人気を不動のものとしました。
そしてそれ以来、くまのプーさんのぬいぐるみが各社でたくさん作られるようになりました。
以上がくまのプーさんのこれまでの歴史ですが、他にもたくさんの説があります。もしおもしろい話しを知っているかたがいらっしゃれば、ぜひ教えてくださいね。
テディべタイムよりお届けするプーさんは、日本ライセンスを取得した正規品です。どうぞ安心してお買い求めくださいませ。